「リゾート&隠居村」の理念と、文字によるラフな設計図

思いつきではなく、もう7.8年前もから頭の中に住みついているイメージなので、書いておく。僕は晩年はこういうところで暮らして死ぬのが憧れなのです。近頃世の中トゲトゲしくてこらえ性がないからね。こういう人との距離はめんどうくさくてゾッとするという人もいるでしょう。
まだ夢想に近いレベルだが、いつか実現したい。
内容に共鳴し、実現に力を貸せるかもしれない、という方がいたら、ぜひご連絡を。


■基本理念
自然の中に人間の生死を置く
宿泊にも、住居を買って晩年を過ごすにもよい
人と人との基本的な距離感を設計する
集合的である利便性の長所(経済性、人間関係など)と、個の尊重を同時に実現する


■場所
豊かな自然がある。災害の危険の少ない場所。湖か川か海、温泉などの水がすぐ近くにあることが望ましい。交通の利便はやや低くてよい。拡張性のある広い土地でなければならない。そして、土地と建物は、安く提供されなければいけない。

■住居
自然素材、木、土、石、竹、紙、綿、金属、などの素材性を活かした質感。日本古来の住居の知恵と美意識を取り込みつつ、無国籍で。
基本的にバリ島のリゾート・ヴィラのイメージ。
風に揺れ、光にみちた木々の輝き。光と風が居るだけで心を和ませるごちそうとなる。
個々の家は生け垣に囲まれ、視界は外界から完全に遮られている。
そのようにプライバシーは確保されながら、小道によって広場などの共有施設につながっている。
同時に数戸が着工されるので経済的。仕様は各戸で異なるが、素材のいくつかはモジュール化されている。個別の設計変更はできるが、あまり統一感を損なう意匠はとくに外観は許されない。

■共有施設
広場 
火を使うことができる。人々が集ったり、憩う場所。住民のパーティやワークショップなどもできる。またかまどを置いて、飯、味噌汁などを共同で作ることもできるであろう。

集会室
雨天の広場。音楽の演奏や演芸、カラオケなどもできる防音室とする。

プール
ウォーキングができる温泉プールがあるのが理想。

共同農園
農作業は強制ではなく好きな人がする。しかし、働かない人にも恩恵があるであろう。

(これらの共有施設の使用については、管理方法、話し合いのルールなどもあらかじめ設計しておくこと)

■サービス
基本的に身体が利かなくなっても住める医療・介護・給食サービスを見込んでいる。とくに介護サービスは、数家族でシェアするメリットは大きい。
しかし、それにはある程度の規模が必要。
また外来者の宿泊にまつわるサービスも提供される。
駅までの交通、庭仕事、清掃、買い物など、各戸によって必要なサービスを整備する。

■通信
通信インフラに関してはあらかじめその時点で最善のものを準備する。
またこの「村」全体の連絡、交流や話し合いのためのサイトを用意する。
食事他の予約もこれでできる。
衛星放送の共同アンテナもあり、集会室では予約によりテレビが見られる。

■住人
ただお金を出すだけでなく、このような趣旨を理解、共鳴した人に限る。
ネットでやりとり、宿泊を重ねるなどの形で次第にとけ込むことが望ましい。

■売価
3万円の土地を共有部分を含めて100坪負担したとして、300万円。インフラ、造成にもう300万。建物立てて、利益も出して、2000〜3000万くらいか。高級養老院よりはずっと安い。
あるいは家賃管理費を負担して住むこともできる。
■娯楽・イベント
ヨガなどの体操教室
絵画・書道などの芸術教室
夜は火を見たり、月や星を見ながらの広場での飲み会
ダンスパーティ
収穫祭
などなど。
身体を動かすことと、芸術を中心に、季節柄のお祭りが企画される。

■管理
管理会社による管理と、住民による管理がぶつからない別のレベルで進行する