ほぼ移転しました

最近、こちらごぶさたしております。

最近はミクシィに本名でおります。よかったら覗いてください。
下みたいなことミクシィに書いていたりします。

それから以下にも、ミクシィを転載したり、別のことを書いたりしてます。
http://www.hiden.jp/

こちらにも転載しようかと思いますが、ごぶさたなときは、他を見に来てくださいませ。




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■亀田と米長


昨日の亀田の試合の判定は困ったものだ。
ホームタウンデジションというのはどこの国でもあるだろうが、程度というものがあるだろう。
日本はもう少しフェアな国であってほしかった。
あんなことをしても亀田人気は続くだろうが、今後、日本で亀田兄弟の挑戦を受けるチャンピオンがいるのだろうか。
ノックアウトしなければ負け、という試合を引き受けるチャンピオンがいるのか。
いるとしたら、どんな事情か。
興味深いところだ。


昨日の試合はボクシングは不公正なスポーツだ、ということをくっきりと印象づけた。
それは亀田という花を咲かせて、ボクシングという根幹を枯らすようなものだと思うが、きっとボクシング界はそれどころではないのだ。
格闘技花盛りの中で、ボクシングだけは痩せていく。
亀田が咲かなければ夢もチボーもないのだろう。
事情はわかる。
しかし、最近の日本の大人たちは事情だけで動きすぎる。


こうして語っているが、ボクシングにはさほど深い思い入れがない。
ただ亀田現象に興味がある。ミーハーなファンと同じである。
ボクシングを愛する人は、昨日の試合をなんとみるのか。
機会があったら聞いてみたい。


将棋界の騒動のほうは、将棋ファンとして愛のある一言を送りたい。


米長、ボケたか。


ざっと新聞で記事を読んだだけだが、下記のように僕は理解した。


簡単にいうと、米長が将棋連盟の会長になって、最初の一手で、名人戦を毎日から部数も多くお金のいい朝日に乗り換えようとして騒ぎになっているのである。
名人戦は、昔、朝日とトラブって、毎日に移ったいきさつがある。
毎日は当時王将戦を持っていた。その上に、名人戦も引き受けた恩があるのである。
その毎日に瑕疵がないのに、ただ金のためにまた朝日に乗り換えようとしたのである。


この背景にも将棋界のじり貧がある。
だから、金が必要なのはわかるのだが、金額がセコいのである。
日経によれば、名人戦の掲載料総額が3億5千万ほど。
サッカーやゴルフの選手一人の稼ぎに及ばないのである。
将棋というのは、それほどみみっちい世界であるということを見せてしまったのである。
そして、日経の記事によれば、たかだか2千万ほどの金額の上乗せのために、米長は動いたように読める。


これは将棋の格を下げる大悪手である。
米長、なんのために人生やビジネスを将棋になぞらえて語って来たのか。
愛読者だったのに。
朝日に移る画策をしてもいいが、そのときに、なぜ8億だ、10億だとふっかけなかったのか。
それができなかったのは、井の中の蛙である。
倍のお金がもらえるから、将棋界のために泣いてくれ、といわれれば、毎日だって納得のしようがあるだろう。
しかし、2千万のはした金で後ろ足で砂をかけられてはたまったものではない。


とにかく毎日を訪れて深く頭を下げなさい。米長。
そして、出版社を訪れて「ヒカルの碁」の将棋版をやってもらいなさい。米長。
それが起死回生の一手だ。


そして、将棋ファンのマンガ編集者がこれを読んだら、少年たちのために、ぜひ将棋マンガを企画していただきたい。


貧乏してもいいが、格を落としてはいけない。
それを大事にする人を昔、士といった。
棋士も士であり続けてほしい。

ドタキャン・マインド

魚柄仁之助さんが書いていたが、デキない人ほど、うだうだなんだかんだと考えて予定をフィックスしない。
(記憶で書くので少し個人的な解釈が入っているかもしれない)。
彼の場合は、楽しいことなら2か月、3か月先でも予定を入れてしまって、それはもう動かさない。


これは本当のことで、しっかりした仕事をする人ほど、予定は予定として簡単に入れていく。
そうしないと面白くなっていかないし、多様な仕事はできない。
僕もデキる男ではないが、予定についてはそうしている。
そうでないと、忙しい有能で魅力的な友人とは会えない。
また人気のあるコンサートやレストランも予約をとるしかない。


カレンダーに予定が書き込まれると、少し束縛感がある。
だから、若いときは、その日その日で、ヒマそうなヤツに電話していっしょに遊んで、ということをしていた。
しかし、このやり方だと相手が見つからないことがある。
その日、さびしい、人に会いたいという気持ちを抱えたまま、あちこちに電話したりして、無益にもだえて一日を費やすことがある。
こういうことをするのは、空けておけば、もっといいことがあるのではないか、という漠然とした期待があるからである。しかし、そういう態度の人には、もっといいこと、というのは、ほとんど来ないのである。


そういうわけで、最近では、僕も友人関係でもなるべくきちんと事前のアポイントメントを取るようにしている。
レストランの予約なども昔は嫌いだったが、最近は相手との時間を大切にしたいときは、きちんと店を予約する。


こういうスタイルでは、当然相手も同じように振るまっている。予定を変えるとか、ドタキャンとかは、この関係性においてはけっこう重いので、よほどのことがなければお互いにやらない。
なんて大人なんだろうと、自分で思うのである。


それに比べて若いときの自分は、なんとフラフラとして、偶然の成り行きに気分を左右されていたことか。それは限られた精神エネルギーのくだらない浪費であった。だから、これを読んだ若い人には、浪費をおさえてもっと有益なことに使ってほしい。


最近は、仕事が忙しくて、予定がたてられない人が多い。本人が事前に予定があっても調整できないような仕事が入ってくるのはよくない。どんどん個人の生活が痩せていく。
男女雇用均等法だっけ? そんな法律ができてから、社会はますます余裕を失ったように思う。




ところで、GWの計画はお決まりですか?

へっへっへっ。こんな有益な企画がありますぜ。
さっそく予定を入れて見たらどうでしょう?


http://www.hiden.jp/event/togakushi/

逮捕カム・トゥルー

ドリ・カムがアルバムを出して、久しぶりに激しく露出しているな、と思ったら、元ドリ・カムがいいタイミングで覚醒剤で捕まった。
僕は別にドリ・カムは、どうでもいいのだけれども、劇場型逮捕というか、演出効果狙っているなあ、と感じる。
官憲が泳がしておいて都合のいいときに挙げる、というのは、昔からの手法だろうが、ちと、お調子乗りすぎではないの。
そんなに露骨に恣意的な法の運用でいいのか。

ヒューザー喚問前日のホリエモン捜索では、三権分立というのは、お題目だとわかったし。
刑罰というのも、本人の更生なんかより、見せしめという本音に還っていくのだろう。

身も蓋もない時代だ。

IがD容疑で調べられていると聞いた。今、裏で工作中らしいが、もしDが盛り上がったところで、逮捕されたら、やっぱり見せしめだ。
時期を計っている。
ノストラダムスみたいな書き方になったけど、手打ちになる可能性もある。当たったら発表しよう。
それまでは、やっぱりまずくて書けない。

民主党の前原、目がおかしい。小泉と同類の目だ。自分でコケて何が楽しい。上のほうでツルんでいるヤツらの中で、どんどん本質から目をそらさせる方法論が確立されて来ているようだ。

帝都東京・隠された地下網の秘密(新潮文庫 629円)

これは怖い本。
まだ途中だけれども、多くの人に読んでほしい。

永田町近辺の地下鉄駅が異様に深いのはシェルターがあるからだ、というようなことはよく言われていたが、どうもそれどころではない何かがここには暗示されている。

新刊は最近なかなか買わないが、中吊りを見て、ピンと来た。ただこの手の本は思わせぶりなだけで、はっきりしたことが書いてないもやもやしたものが多いが、この本では、資料も取材もたっぷりで明確な根拠が記されている。立ち読みして、オーケー、安い、買いだ!

僕はノンフィクションというものがあまり好きではないんだけれども、この本が読めるのは、著者が静かで激しい怒りと絶望を一見淡々とした記述に秘めているからだ。

役人の無駄遣いの批判なんかより、もっとずっと深い国家権力の闇のひんやりした手触り。

どんなホラーより怖く、どんなミステリーよりも謎で、そうして、すぐ僕らの隣でぱっくりと底の知れぬ口を開けているアンダーグラウンド

本物のジャーナリズムがいかにヤバいか、と震撼させる一冊。
著者と新潮社エラい!

(ミクシィの自分サイトより天才、いや転載)

バッカスとラミー

昨年10月の日記に出てきた「まえちゃん」は、寝る前に食事をするクセがある上に、チョコレートが好きでぐんぐん太っている。現在90キロにいかないように必死に踏みとどまっている。
彼の家系は脳溢血があるので、あの食生活では、そのうち血管ぶち切れると思う。
本人にそう忠告しても、なんら生き方を変える様子はない。
先日も遊びにきて、僕のバレンタインチョコをモリモリと食べた56歳(安いのしか喰わせなかったが)。


彼曰く、「バッカスとラミーは、半年寝かせたほうが熟成してうまい」。
かつておすそわけをもらったとき、たしかにうまかった気がする。
冬期限定発売のものをかなり買いだめするらしい。
ひょっとして、「2001年もののラミー」とか、ヴィンテージ物もあるのだろうか。

http://www.hiden.jp/

10万ヒット超えと正月(ミクシィより転載)

僕のやっている「文章の上達する学校」が10万ヒットを超えました。
http://www.hiden.jp/

発見したとき、100,003だったから、今日1月3日に達成ですね。いやあ、めでたい♪
たぶん、今、一日200件程度のアクセスがあります。

ちなみにミクシィも先日1000ヒットを超えました。
数的には一日10件いかないくらいだけれど、こちらのほうが誰が来たかわかったり、コメントをもらえたりするので、楽しくてつい書いてしまいます。

この正月は、高二の娘が「勝ち冬」なる冬期講習に出かけ、休みは元旦だけ。三年生ならともかく、三が日くらい休むスケジュールにするべきだと思いますが、そういう意見は少数派なのでしょう。
妻も娘もいっこうに疑問を感じていません。

休みの元旦は、娘はサッカーの天皇杯に友だちとでかけるという具合で、家族的にはきわめて散漫な正月。
正月は家族でゆっくりとか、人を招くとか、僕の両親の時代の正月像を求めてもしかたないようです。

それでも元旦に初詣は行ったし、福袋代なる、買い物のための正月特別手当をふんだくられました。
娘のお年玉と別にです。

現在ぽつねんと事務所にいて、絵を描いたり、こうしてミクシィをしたり。あまり本格的に働きはじめるのも、どうかと思うのです。この静けさと空虚感が正月なのかな。

北斎とモネ

北斎

北斎展、さる美しい女性を同伴して見てきました。
すごい質と量に押され気味。混んでいるので、後ろから覗いただけの絵もあったのですが、それでも2時間以上。2回券を売っているのもうなずけます。もう一回行ってもいい。
筆の線を活かし力の抜けたマンガ的な絵もあれば、西洋的な写実感覚に近い絵まで幅があります。同時期でも、メディアによっていろいろな画風を使い分けています。一流のデザイナー、漫画家、イラストレーター、画家、版画家を全部いっしょにしたような天才です。仕事の依頼がつねに山積みになっていたのではないでしょうか。
江戸の文化がそういう絵画、版画を娯楽として消費するルートを多彩にもっていたことにも感心します。
当時の版画技術もすごい。あまりすごすぎて、素人の僕にはどう感心していいのかわからないくらい完璧。
そして、北斎も忙しくても絵さえ描いていれば幸せだった。だからかなり長寿だった気がします。

代表作の『富嶽三十六景』は、とくに前景に働いている人物が活写されているものが、富士を見る楽しみと人物を見る楽しみがあって、一粒で二度おいしい。そしてその構図、配置の妙。
他にも楽しい絵がいっぱい。
最前列で子細に細部を眺めたい絵がたくさんありますが、それをやっているとたぶんまる一日でも見きれない。
会場は広いけれども、けっこう混んでいるので、可能な方は平日の朝早くにいくのがいいでしょう。

●モネの光
上野ついでに、先日行ったプーシキン美術館展。
何がよかったといって、モネの二点!
光が描いてある。
もちろん、麦わらやら、橋やら池やら睡蓮やらの事物、景色が描いてあるのですが、それらは光を描くための媒体でしかない。
そういうはっきりした画家の意志が伝わってくる。
あの光は、印刷物では再現できない。
絵はがきや複製画を見たけれども、そこにはあの光がない。それらは今まで感じたことがないほど、くすんで見えました。こればかりは原画見るべし。