地震が来る

去年から地震保険に入っている。掛け金が高いが仕方ない。今日、集金に来た代理人氏との会話。

<地震保険、出るんだよねえ? 再保険とかしてるのかな?>
地震保険は出ます。政府保証だからその点は、心配ありませんよ。業界も4兆円プールしているんですが、それで足りない分は政府が出してくれます。じっさい保険会社だけでは信用できませんよ」
<そうなんだ?>
「業界も四兆円プールしたのはいいけれども、それを取られるとつぶれてしまうのです。再保険に出したいのですけど、最近世界でも地震が多いでしょ。どこも受けてくれないのですよ。とくに日本はそろそろ危ない、というので、どこも受けません。だから、今はビルなどの新規の地震保険は受けていません。受けないというとまずいので、掛け金を高くしています。100万円だしても保証は1000万円とかね。普通の家屋は『受けろ』と政府から指示されているので受けますけど」
<本気で地震が来ると思っているね>
「20年前から関東はいつ来てもおかしくない、といわれてましたからね。最近は、保険会社の支社なども古いビルに入っていたところは、耐震構造のビルに移転していすまよ」

先日は東大の研究者がラジオで「関東にもうすぐ来る」と断言していたし。リアルな人たちが本気で近々「来る」と考えているようだ。しかし、本当にピンポイントで来る日がわからない限り、東京を逃げ出すわけにもいかない。100円ショップで買った<つっぱり棒>を気休めに箪笥が倒れないようにとりつけたら、「どうせやるならもっとちゃんとしたのつけなさいよ」と家人にあきれられた。
たしかに屁のつっぱりにもならないだろう。

天災は忘れた頃にやってくる、という格言がある。ということは、みんなが「来る来る」と予測し、緊張している時期はやり過ごして、ふと気が緩んだ瞬間にアタックしてくるような気もする。